新築後、不満に思う項目は皆一緒

皆さん、家づくりにおいて、他の人達がどんなことをマイホームに望んで、それが満足されていないかご存知ですか?

ラファエル設計のホームページを見まくっている人は、もう答えは分かっているでしょう。


皆さんは、大手ハウスメーカーや、会社の規模が大きい所で家づくりをすれば、素晴らしい夢のマイホームが立つと信じているでしょう。

 

では、さっそくお話していきます。

  • A:家族ではじめに大事に思った事
  • B:設計者から勧められた項目
  • C:話し合って大事にした項目
  • D:住んだ後(入居後)の満足度

 

これらが、どのような結果になっているか、興味ありませんか?

「あたらしい家づくりの教科書」

という本に、それが載っています。

(出典:新しい家づくりの教科書)

 

 
家に住んでみての満足度
まず、『D:住んだ後の満足度』から見ていく事にしましょう。
住んでみたら不満と思う事が、設計当初は何位くらいの重要度だったのか?という視点で下記を見るようにしてください。
青線の上位陣というのは、『A:家族ではじめに大事に思った事』がそのまま表れています。
つまり、「見えるデザイン」の為に、評価がされやすいとも言えます。

しかし・・・
室内温熱環境」という満足度は、
『A:家族ではじめに大事に思った事』
では3位であったにも関わらず、住んでみたら11位です。

  • A:家族ではじめに大事に思った事
  • B:設計者から勧められた項目
  • C:話し合って大事にした項目
という過程の中で、3位→11位ってさ・・・
設計者からも勧められたのに、そのような満足度というのは、
「設計も施工も悪い」という事です。

もう一度、図を見てください。
下位にいる項目たちは、「見えないデザイン」だと思いませんか?
悲しい事に、「省エネ性能」に関しては、11位→15位です。

重視せず

設計者も、家づくりをしているプロの人達も、「省エネ」なんて、眼中にないのです。
設計者から勧められたのが、16位中11位というのが「省エネ性能」です。

誰もが重視しているのが、「間取り」なのです。

これがどういうことかと言うと・・・
設計者も、住まい手と同レベルの事しか考えられないくらい、建築士の資格は持っているけど素人な人が、とても多いという事です。

もう、信じられないのが、「自然エネルギー」が最初から最後までクライマックス的な感じで、最下位独占。
つまり、設計者でさえも、眼中にないのです。

自然エネルギー君1人だけ蚊帳の外って感じですよね。

これが

ラファエル設計は、間取りよりも、「室内温熱環境」が重視する第1位です。
2位に「自然エネルギー」です。
というか、セットですね。
ハッピーセットです。

自然光利用というのは、ただ、明るいかどうかという評価なのでしょう。

いいですか!?
このアンケート結果によって、その通りな事が起きているのが、現在のUA値論争です。

 

ちょっとまとめます。

「省エネ性能」「自然エネルギー」「室内温熱環境」

って、これらはセットで考えるものです。

 

 

「省エネ性能」「自然エネルギー」って、最下位独占です。

「室内温熱環境」が一つだけ他より上に行っているのは、「暖かいか寒いか」という所を感じているからだと思います。

 

「省エネ性能」・・・

これは、言ってみればHEAT20のG2グレードとか、G3グレードをクリアすれば、「満足」ってなるんですかね?

 

UA値とかもうさ・・・

 

「自然エネルギー」・・・

これを感じ取れないのは、結局こういう事です。

UA値0.27
栃木で那須方面の4地域です。
UA0.27っていったら、北海道でもG2基準クリアとなりますがこの寒さです。
UA値0.46
栃木の5地域ではG1ですが、東京方面で6地域ならG2です。
UA値0.51
6地域ならG1クリア、もう少しでG2クリアの平屋です。
UA値0.3
栃木以南では当然G2。
Q1.0住宅粟野の当初。
南側の山で朝日射が取得出来ないので、ここから改善していった。
UA値0.26
これも上記と同じQ1.0粟野で北海道でもG2をクリアできる。
しかし、UAが良くなっているにも関わらず、室温は低いよね?
この理由は、ここでは説明致しません。

 

省エネの性能値が良くても寒い。

 

もしくは↓です。

 

 

これらって、エアコンなどを付けないと、「クッソ寒い」って事ですよね?

 

Q1.0住宅・・・。

これは、しっかりと冬の暖房エネルギーの削減率を考えた住宅です。

 

下記で、自然エネルギーをしっかりと考えたQ1.0住宅にすると、どう変わるか?をご覧ください。

UA値0.27
栃木で那須方面の4地域です。
UA0.27っていったら、北海道でもG2基準クリアとなりますがこの寒さです。
これがこうなります。
UA値0.46
栃木の5地域ではG1ですが、東京方面で6地域ならG2です。
これがこうなります。これは、ハウスメーカーの間取そのままで窓はあえてALL樹脂でやったから、ここまでしか室温UPしませんでしたが、もっとちゃんとやればもっと上がります。
UA値0.51
6地域ならG1クリア、もう少しでG2クリアの平屋です。
これがこうなります。
UA値0.3
栃木以南では当然G2。
Q1.0住宅粟野の当初。
南側の山で朝日射が取得出来ないので、ここから改善していった。
これがこうなります。
UA値0.26
これも上記と同じQ1.0粟野で北海道でもG2をクリアできる。
しかし、UAが良くなっているにも関わらず、室温は低いよね?
この理由は、ここでは説明致しません。
これも同じ家なので、さっきと同じくなります。

 

つまり、Q1.0住宅のような家づくりをしている人たちはほとんどいないので、「自然エネルギーの恩恵」を感じるような家づくりに出逢う事は無いわけです。

 

という事は、自然エネルギー・・・
つまり、冬は無料の暖房となる太陽熱を取り入れて、太陽の力で家を暖かくするって事を、知らない人が多いんですよ。

 

もう一度、アンケート結果を出します。

 

この結果から言える事は、本物の温熱環境を設計出来る設計士は、ほとんど存在しないって事です。

建築士の試験でも、そんな勉強はほとんどしませんから。

ハウスメーカーなんて特にそうですが・・・

自社のクソ寒い家は簡単に設計できるけど、住まい手の為の家は、設計出来ないという事なのです。

つまり、自分の会社の家を設計する能力しか、ないって事です。

 

間取り、耐震、劣化対策、通風、換気、防犯、防音、維持管理、省エネ・・・

これらを全て、しっかりと考えるのが、「プロが考える家」です。

そりゃ、それぞれ考える割合ってのが違いますが・・・バランスです。

重要なのは。

 

プロ=1級建築士

ではないという事です。

 

プロ=建築士

でも無いという事です。

 

調理師免許=美味しい料理作る人

では無いですよね?

 

運転免許も、調理師免許も、建築士の免許も・・・

すべて「免許」に過ぎません。

 

ハウスメーカーの家とか、住んでいる人いたら聞いてみてください。

 

「結露起きてます?」って。

 

 

結露がダラダラ起きる家、これはラファエル設計の家づくりでは、ありえません。

樹脂窓にすれば、結露は起きないとかいう・・・クレイジーな人いますが、問題は窓じゃねぇ~から(笑)

 

『超一流のプロ』

これを目指して僕は日々勉強しています。

2019年07月11日