設計依頼メールに涙する

先日、家づくりのメール依頼が来たのですが・・・

何度かやり取りをする中で、家づくりをする意味、家を造る理由を、長文でしたが、しっかり読ませていただきまして・・・

相談者家族の事を想像してみると・・・
涙腺崩壊してしまいました・・・
(^^;

まだ、お会いしてもいませんが・・・。

打合せ時、泣いたらどうしようとか考えています
(;´∀`)

 

僕は、家づくりをする上で、一番、根本的に重要な事って、前々からHPの何処かで書いています。

その重要な事というのは・・・

「家づくりをする意味」

これをしっかりと考えられる事だと思っています。

 

最近、セミナー講師で登壇した時に登場させているスライドです。

 

誰の為の家づくりなのか?(プロ側へ問う)
自社の存続のためだけに家を売るのではないんですよ
誰の為の家づくりなのか?(住まい手側へ問う)
自分、自分を含めた夫婦だけの為?

自分達はデザイン優先で冬はクソ寒く、夏はクソ暑い家でもいいと!?

では、子どもたちが成長した時、その数千万出して建てた家が苦痛で、また住宅ローン組んで、子供世代、孫世代が家を建て替えるんですか?

寒けりゃエアコンつければいい、暑けりゃエアコンつければいい・・・

そりゃその通りですが・・・

今回の台風で、千葉は停電ですよね。

そのエアコンが使いたくても使えない時に、その考えって、どうすればいいのですかね?

人殺しはしないのが当たり前だが、家は人を当たり前のように殺す(性能)
栃木県は、冬の室内での死亡率、日本一です。
夏、熱中症になるのは、外よりも家の中の方が圧倒的に多い。
交通事故による死亡者数よりも、家の中での死亡者数は3~4倍多い。

つまり、「性能の低さ」によって建てられた、住宅は、夢の家ではなく、殺人住宅に生まれ変わります。
人殺しはしないのが当たり前だが、家は人を当たり前のように殺す(耐震)
地震に弱い家、これもまた家が人を殺してしまう典型です。
人が死ぬ可能性が高い家を生み出すのは設計者
無垢材にこだわり過ぎて、耐震等級3相当とか・・・ふざけた耐震詐欺住宅が流行っていますが・・・自然素材の前に、耐震性だろ!性能だろ!って思います。地震に弱い家、確認申請に、住宅は基本的に構造計算の「計算書を添付不要」なのを、「住宅は構造計算不要」と勘違いするアホどもが造る家もまた、殺人住宅に生まれ変わる可能性を秘めています。

そして、「私は高気密は嫌い」とか言ってる設計者が建てる家もまた、これからの未来、気温上昇&電気代の高騰により、夏がクソ暑くても、扇風機で熱風あたり続け、家の中での熱中症とか増えると思います。

これは、設計者が全ての諸悪の根源です。
人が幸せになる可能性が高い家を生み出すのも設計者
僕は、人が幸せを感じる瞬間というよりも、普通の幸せというのは、家の中で、家族が普通の日常を送れる日々だと思っています。

365日、仕事を含めて、家にいる時間が多い人が殆どだと思います。

冬であれば寝る時に暖かい、起きる時も暖かい
夏であれば、常に涼しい・・・
子どもが病気になりにくい
アドピーが改善してきた
喘息が改善してきた
アレルギーが改善してきた・・・

これらを、医学・医療に頼ることなく、「健康」というステータスを高い確率で維持できる家を設計し、病院に通う負担、医療費の負担、仕事を休んで同僚・お客に迷惑をかける負担などを軽減する家を設計出来るのも、設計者であると考えています。
 

僕の仕事は、今は住宅をメインに考えていますが、必ず仕事の先にはその家族の未来や、家の存在がずっと離れられない関係にあるのです。

 

これまで述べてきた考えを念頭に置いていると・・・

多くの住宅会社が歌う「夢のマイホーム」

多くの住まい手が口々に発言する「夢のマイホーム」

 

どこらへんが夢のマイホームなの?


と激しく突っ込みたくなります(笑)

とくにこういうやつ

 

 

先日のブログで書きましたが・・・

これってさ・・・

お前らが売ってるのはさ、

 

家なのか?

モスカードなのか?

 

って言いたいよホント。

正直、ラファエル設計が本気で目指すものと、こういった住宅メーカーが目指すものの違いが、ロンドンとパリくらい離れていて、驚愕です。

これで家を買う人もどうかと思うけどさ・・・

 

こんなふざけた集客による家づくり、別に否定はしないが、批判はしたくなる。

この会社の人達が僕にはこう見えます

 

多分、僕のHPをみて、いい事ばかりを言っていると思う人は、同じ様に思うかもしれないけどね(笑)

そんな人は、僕のHPを隅々まで読んでください(笑)

 

まあ、そんなわけで、家づくりをする人たちは、あっち側の人達、こっち側の人達・・・

みたいな感じで色々な方がいらっしゃると思いますが・・・

今回の依頼メールのご家族の方々は、本気で最高の家づりを提案してあげたいなという気持ちでいっぱいになりました。

最近、依頼してくださる方は、そういった方が多いですよね。

 

しっかりと、僕の存在意義を生み出してくださる住まい手の方々なので、仕事をさせていただく僕の方も、幸せを感じます。

現場が始まれば、色々大変で、その時に幸せ感よりも悩む事の方が大きいですが・・・

住む人から、「不満は全然ありません」と言われると、本当に嬉しいです。

とにかく・・・

試験後に、相談などの対応をお願いしているのですが・・・

試験前に今回の熱い気持ちのメールのようなものが送られてくると、家づくりモードにスイッチ入っちゃうのですよ(笑)

なので、基本的に、家づくりに関しては試験後に沢山対応させていただきます(笑)

2019年09月12日