価値があるのは敷地、家は付録

これは、建売で土地付き1700万とか2700万なんて家は、全てに言えると思っている。

例)

土地(敷地)52坪

建物32坪

販売価格2500万円

 

これね、実際に土地の相場が「24万前後/坪」の所でもこんな感じの建売がある。

恐らく、土地の相場を安く買っているのだろうが、一般的に一坪当たり24万円の土地に、上記の家を建てる内訳をキチンと考えて見よう。

52坪×24万=1248万が土地の値段。

建物は1252万となる。

坪単価は結果論だが、坪単価で言うと「39万/坪」です。

 

見た目は立派で、キチンとした家だけど、僕から言わせれば、これは建てた人にとっては夢のマイホームだが、「土地についてくる付録のような存在が」というものでしかない。

僕は依頼されても、このような家は造る気は無い。

これは、住まい手の家族にとって、「雨風凌げるだけの家」に50年後、100年後になる可能性がとても高いからだ。

 

最近、毎日のようにマンションや建売の広告がポスト投函されている。

どれも、家の性能の事なんて書いていない。

 

性能が悪い建売を買ってしまった人が、このブログを見たら嫌な気分になると思いますが、それが「知らぬが仏」というものです。

 

2階は冷房つけなきゃ真夏は殺人的な暑さになるのが、皆さんの常識的なイメージですよね?

でも、Q1.0住宅レベル3にもなれば、真夏の午前9時に室温24℃の状態から、冷房を切っても、夕方まで外気温が36℃くらいになっても室温は27℃超える事は、ない可能性がとても高い。

 

敷地が付録なのか?家が付録なのか?

ではない。

敷地に存在する答えを探しながら、温熱の答えを見つけ出して、条件が悪い土地だとしても住まい手が温熱の面で満足できるような設計こそが、住まい手を本当に考えた設計なのだと思っています。

2019年11月07日