家づくりの会社選びとその決定

最近の問い合わせで、

「〇〇会社はラファエル設計さんと同じレベルで設計が出来るんですか?」

という事を聞かれる事がある。

 

こういった質問者は、既に数社、ラファエル設計に辿り着く前に見積もり依頼などをしている事が多い。

 

この質問の意図は、ラファエル設計か他で迷っていて、他でも同じ設計のレベルで出来るなら、他でもよいのでは?
という事なのかは、それは分からない。

同じ設計レベルで出来るかって?

↑こういった熱の収支と損失をしっかりシミュレーションで考える事ができて・・・

暖房が必要な割合を如何に少なくする事が理解出来て、比較できるか?

 

↑そしてしっかりと年間の冷暖房費である「燃費」を提示出来て・・・

↑無暖房での室温の設計がしっかりできて、お金を掛けたのに真っ青な家にならないようなシミュレーションが出来て・・・

 

↑家の形によって、日射取得をしようとしている窓からしっかり日射が取れるのか?という検討が出来て・・・

 

↑太陽の位置を年間を通じて把握して、近隣の建物からの日影の影響を考慮した設計が出来て・・・

 

↑冬の日影


↑夏の日影を設計者がしっかり把握して・・・

 

日射熱がどれくらい取り込めるのか?
それによって、窓ガラスは断熱タイプか遮熱タイプか?という検討が出来て・・・

 

↑自然温度差の把握や暖房エネルギーの軽減を設計して・・・

 

 

↑家中、温度差の無い事をサーモカメラで見える化出来て・・・

↑このような温熱欠陥住宅を造らない技術と知識を持っていて・・・

 

 

 

実際に住み始めてから、

真夏(8/14日)でも、エアコン設定温度27~28℃でほとんど家じゅうむらなく25℃前後の環境を創り出し・・・

 

 

↑真夏の外気温36℃時に、1階床と2階天井で、表面温度が25.3℃を同じ温度を創り出し・・・

 

↑シミュレーションで
外気温34.8℃ 14時
室温(主寝室)26.3℃

と出て、

実測で
外気温34.7℃ 13時41分
室温(主寝室)26.1℃

という工事中を想定したシミュレーション通りに実際の工事中の室温がどれくらい近似値となるのか?
という検証をする。

 

これらの一連の事と全く同じ事が出来るのならば、

「〇〇会社はラファエル設計さんと同じレベルで設計が出来るんですか?」

という質問の答えは

「出来ます」

という答えになります。

 

出来ないのならば、そのような答えになります。

 

まず、ハウスメーカーは現在の時点で、やるわけがない(笑)

普通の工務店でも感覚的に95%くらいは温熱シミュレーションすら、まずやってないでしょう。

 

僕が良く最近のセミナーで登壇した際のサブタイトルにもある・・・

「その敷地にしか答えは存在しない」

という事がどういうことか?

というのが、今日のブログで少し理解できたのではないか?

と思います。

 

高気密高断熱の家を求めて家づくりをはじめた方々は、必ずUA値とかQ値とかC値とかに辿り着く。

そして、それは数値が低いなら、高断熱だと知り

C値が低ければ気密性が良い事を知る。

 

でもね、

UA値なんてのは、ハウスメーカーでも出せるくらいに、国の基準にもなっているけど、出しても意味がないレベルのものであり、これが低い会社を選んでいってもそれまた意味がない。

 

理由は下記です。

温熱性能は、
Q値:1.14
UA値:0.30

これでQ1.0住宅レベル3です。

 

 

では、下記の計算書を見てください。

HEAT20の最高等級「G3」

 

UA値0.2
Q値1.24

まさかの「 省エネ基準 レベル」です。

外観はこちら↓

 

窓無し

 

はい、そうです。窓が無いんです。

多くの工務店もそうなんだけど、

「窓が弱点」

が合言葉のようになり、窓を小さくするとか、窓を少なくすれば、簡単にUA値なんてものは数値が下がり、一見するともの凄い高断熱仕様となるのです。

だから、こんなUA値なんてクソだという事です。

 

Q1.0住宅を目指すために必要な事は

 

この熱取得にかかっています。

 

UA値とかQ値を、設定した数値に目指す事ではないんですよ。

 

「俺は南は遮熱ガラス派」

とか、こういったシミュレーションもしないで言っている奴は

 

 

もうここで、

「諦めていないのに試合終了です」

 

そんな事言う会社への希望を捨ててください。

 

まあ、家づくりってさ、温熱設計だけが全てではなく、間取りだったり外観デザインだったいも大切なわけですよ。

もっといえば、階段の昇りやすさの設計、カウンターの高さの設計、動線計画などなど・・・

それらは

「見えるデザイン」

ですが

温熱設計というのは

「見えないデザイン」

 

お金というのは裏と表があるように、片面だけでは偽札になるのですよ。

 

家も一緒です。

長期優良住宅とかいっても、所詮は片面だけの制度。

 

高気密高断熱を求める方って、僕は家族思いの人だと思うんです。

自然素材を求める人は、恐らく家族にアトピー性皮膚炎の方がいて、それらを改善したいという願いや想いがあると思うんです。

でも、高気密高断熱の上での自然素材でなければ、カビやダニなどによる健康被害は改善しない。

 

高気密高断熱というのは、兎に角、根本なんです。

これを本気で求める方は、家族の健康や未来を「住まい」である「家」に求めようとする優しい想いがあるのだと僕は思うんです。

 

今日のブログタイトルでもある

「家づくりの会社選びとその決定」

というのは、判断基準が人それぞれ違うと思うけど、その人が信じる道が一番重要で、ネットの掲示板とか動画で、

「何を求めるのか?」

というものを探すものでもない。

 

家を建てるという事は、誰かがローンなどの契約者となる。

 

その人が、家族の為に、子供世代に、孫世代に遺したいという強い想いがある人と、ラファエル設計は一番合っているのではないか?

と僕は思いますし、そうでなければ、ラファエル設計に依頼する必要がありません。

お金がもったいないと思います(笑)

 

一番は・・・

その依頼する会社が信用出来て、その会社と共に作っていく家が、しっかりと幸せな家族がそこに住んでいるイメージが出来るかどうか?

だと僕は思います。

2020年06月11日